油絵具の混色~基本は6原色にある

備忘録

油絵を始めて最初の壁は「色」でした。チューブから出したままの状態だけでは、描きたい絵になりません。そこで絵具を混ぜて好みの色を作ろうとするのですが、思ったようにいきませんでした。これは僕だけじゃなく油絵初心者にありがちな事だと思う。

絵具メーカーはたくさんの色を販売しています。

こんな感じ(ホルベインのサイトより)赤と黄だけでもこんなにある Σ(ʘωʘノ)ノ
ホルベインカラーチャートの一部

全166色もあります。ありがとうがざいます!でも、油絵具は決して安くはない。これを全部買うとお金のない僕は大変なことになります。そこで、どうにかならないもんかと考えました。3原色理論ってあるよね。

CMYKです(RGBというのもあるけど、ここでは省略します)
三原色理論(CMYK)

プリンターはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクをセットするだけで、綺麗な写真が印刷できます。100色とかセットしないよね。イエロー、マゼンタ、シアンの混色でどんな色も作っちゃう。すごいよね。これに習って油絵具もいい感じに色を作ろうとするけど、うまくいかない。うーむ ( ´•௰•`)

いろんな技法書などを読んで謎が解明しました ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

油絵具は3原色理論をそのまま使えない!

なぜか?市販されている油絵具にはすでに2色、もしくはそれ以上の色が含まれているんです。例えば、黄色と赤を混ぜて鮮やかなオレンジを作ろうとしたのに、変に濁ってしまった経験はないでしょうか?それは、どこかに青が隠れていたということなんです。

油絵具・混色の基本は6色という考え方
油絵具基本6原色の図
赤、黄、青、それぞれ2種類、合計6色です。それとホワイト。

赤は、カドミウムレッドとクリムソンレーキ。黄は、カドミウムイエローとレモンイエロー。青はセルリアンブルーとウルトラマリンブルー。
※カドミウムイエローの代用としてパーマネントイエローでもいける(ただし発色というか鮮やかさはカドミウムイエローの方がいい)

例えばカドミウムレッドは黄色が入ってる赤で、カドミウムイエローは赤が入ってる黄色です。この2つを混ぜると鮮やかなオレンジになります。2つを混ぜても黄色と赤の2色だからです。邪魔者がいません。しかしカドミウムイエローと同じ赤でもクリムソンレーキを混ぜると、クリムソンレーキに入ってる青が邪魔をして鮮やかなオレンジではなくなります。

カドミウムレッドとカドミウムイエローを混ぜると彩度の高いオレンジが作れる。
クリムソンレーキとレモンイエローを混ぜると彩度の低いオレンジが作れる。
赤に黄でオレンジが作れるんだけど、青の存在で彩度(色の鮮やかさ)が左右されるわけです。

補足|彩度を下げるには

三原色理論の図の通り絵具はいろんな色を混ぜれば混ぜぜるほど黒に近ずいていきます。その性質を利用して絵具の彩度(色の鮮やかさ)を落とす方法があります。補色を混ぜるんです。補色とは、色相環で反対に位置する色のこと。これも三原色理論の図で分かるようにオレンジの反対側は青です。逆に青の反対側はオレンジです。黄↔紫 赤↔緑。

基本の6色でだいたいの色が作れちゃいます ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

さらに上記の6色に5色を加えるとすごくいい。便利😄
あると便利な5色

追加した5色は基本の6色で作れます。例えばイエローオーカーは、カドミウムイエローを多め、カドミウムレッドを少量、セルリアンブルーを微量です。でもよく使う色なので毎回作るの大変です。だから上記の5色はあったほうがいいと思う。ちなみにビリジャンだけは混色で作れないので、あったほうがいい。

これを知っていれば、やたらと絵具を買わなくて済みます。例えばネイプルスイエローはホワイトにイエローオーカーを少量とカドミウムイエローを微量で作れます。でも描く絵によって毎回作るのが大変になっちゃう場合はネイプルスイエローを買った方がいい。大事なのはネイプルスイエローは何色で構成されているか知ること。それを知ることで自分好みのネイプルスイエローも作れます。ちなみにネイプルスイエローはホワイトにレモンイエロー、セルリアンブルー、カドミウムレッドでも作れます。

僕は基本的にこの考え方で絵を描いてます。「基本6色」+「あると便利な5色」合計11色が僕の基本です。絵を描いてるうちに、ここはウルトラマリンブルーよりコバルトブルーの方がいいなと思いコバルトブルー(ウルトラマリンブルーに似てるけどより鮮やか)を使うこともありますが、まずは基本の11色で作戦会議をします ᕙ( ˙-˙ )ᕗ

これらの絵はほとんど基本の11色で描いたと思う
野布良漁港 夏|油彩 完成油彩画|イチョウ並木

これを知ったら混色の悩みがだいぶ無くなりました。ただし、これを知っていれば何でもできちゃうわけじゃないので「う〜、いい色が作れないな〜」と日々悩んだりしてますが。。。でも知ってると知らないじゃ大違い!

今回、油絵を始めて混色で悩んでる初心者の方の参考になれば嬉しいと思い記事にしました。

参考になったのはこの本です。「わかりやすい混色教室」著者 鈴木輝實 株式会社グラフィック社
かかりやすい混色教室

とてもわかりやすく解説してあります。最初はなんとなく図書館で借りたんだけど、これはずっと手元に置いておきたい!と思い後日アマゾンで買いました。今では絵を描く際の必需品です。ありがとうございます ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

この記事の続編 → 絵具の混色に強くなる考え方

コメント

  1. […] 油絵具の混色~基本は6原色にある という記事の続き的な内容です。 […]

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