絵具の混色に強くなる考え方

絵の具の混色に強くなる考え方 備忘録

油絵具の混色~基本は6原色にある
という記事の続き的な内容です。

以前は絵具について適当にやっていたので気に入った色を作れませんでした。それは要するに気に入った絵がかけないという事です。基本6原色理論を覚えたら絵も上手になりました。

これらは、ほとんど「基本6原色、プラスあると便利な色5色」で描いたものです。
油彩画|イチョウ並木
のぶ油彩作品|千葉内房勝山

油絵具の基本を理解して来たので、もう少し絵の具を増やして行こうと思います。適当に増やしても使いこなせないので、出来る限り特性を理解した上で増やしていこうと思います。

増やした色を自分なりに整理すると言うかイメージする為に100円ショップに売ってるキャンバスで、こんなのを作ってみました。

中央の三角は基本6原色です。3辺は鮮やかで綺麗ですよね。二次色(オレンジ、緑、紫)です。

カドミウムイエローとカドミウムレッドで綺麗なオレンジが作れます。名前を付けるならカドミウムオレンジです。この前、世界堂に行って絵の具コーナー見たらカドミウムオレンジという名前で売ってた。試しに買ってみました。綺麗なオレンジです。僕がカドミウムイエローとカドミウムレッドで作るのとほぼ同じ色です。大量に使うなら混色の手間が省けるのであってもいいけど、ちょっとしか使わないなら買わなくてもいいと思う。

色の横にある図は、その絵の具が何で構成されているかのイメージです。例えばカドミウムオレンジは赤と黄が同量って感じ。ローズマダーは赤なんだけど、黄色よりの赤ではなく青よりの赤って感じで、クリムソンレーキの仲間。同じ赤でもカドミウムレッドとは仲間じゃない。赤仲間ではあるんだけど。あの人も僕と同じでバンドをやってるみたいだけど、考え方が違うからちょっと合わないんだよね〜って感じw。

上の写真だとパーマネントグリーンライトは青が入ってる黄色というイメージになります。大体のイメージです。

もう少し詳しく理解するならこうです。

セルリアンブルーとレモンイエローで混じり気のない鮮やかな緑を作ります。その時、レモンイエローを多くすれば黄緑になります。パーマネントグリーンライトに近くなりますが、パーマネントグリーンライトはもう少し彩度が低い。緑の補色である赤を入れて彩度を下げます。レモンとセルリアンだけだと鮮やかすぎるので、ほんの少しだけ濁らせる作戦です。カドミウムレッドを入れると濁りすぎちゃいます。なので、カドミウムイエローを入れます。なぜならカドミウムイエローには赤が少し入っているから。これでパーマネントグリーンライトになります。こういう考え方です。必ずしもこれが絶対正解ではないです。レモンとセルリアンの量が多いのであればカドミウムレッドでもいけると思う。要するに割合の問題という事です。料理の調味料と同じ。

基本6原色で作れるのに、なぜパーマネントグリーンライトを買うのか?それは、よく使う色なので毎回混色がめんどくさいからです。大事なのは新しい色を絵の具箱に追加する場合、その新しいのはどんな特徴なのかを理解すること。そうしないと絵の具箱に使いこなせない絵の具が増えていく。さらに、自分なりの色をいつになっても作れない。さらにさらに、お金がいくらあっても足りない笑。

ビリジャンとオーレオリンは、混色では作れないそうなので、買っておきました。

カドミウムグリーンライトとパーマネントグリーンライトは似てます。どんな違いがあるんだろうか?知りたいので買ってみた。

むやみに買っても使いこなせないので、少しづつ増やして行こう。(必要ならば)

こちらも参考にしてください。 → 基本色で行う混色の一例

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ここからは、つぶやき(´ー`)y━~~

よく、絵描きは理論じゃない、感覚だ。みたいな事を言う人がいるけど、なんか違うと思う。確かに実際に見える色ではなく、感じた色をキャンバスに置いていくのは感覚だと思う。でも感じた色が売ってる絵の具に無ければ、自分で混色するしかない。それには絵の具の知識や色の理論が必要。知らなくても適当にやっていれば、たまたま出来ることもあるけど、絵の具も時間も無駄にするのでいい事がない。僕はギターを弾くんだけどチューニングを合わせるのにチューナーを使う。もし絶対音感があるならチューナーなんて使わない。それと似たような事で、色の理論や知識がなくても生まれながら絶対色感みたいなのがあるなら勉強なんてしないと思う。でもそんなの無いから勉強するしかない。感覚を形にするには知識や理論は必要だと思う。特別な才能がないのなら。もちろん知識や理論だけじゃ意味ない。いいものを作るのにいい道具は必要。だけどいい道具を買っただけでいいものは作れない。

モネは速描きだった。そして色彩や絵の具について熟知していた。刻一刻と変化する光を捉えるためにモタモタしていられなかった。

僕はいつかモネのように現場で制作したいと思ってる。でも外で油彩画制作するのは僕にはまだ早い。綺麗な夕陽を前にして絵具を混ぜて「思った色が作れないな〜」と四苦八苦してるうちに日が暮れると思うヽ(×_×)ノもっと絵を描いて絵の具について知らないといけないし、デッサン力も必要。

ひとつひとつ頑張って行けば憧れの屋外油彩画制作は、そんな遠い未来ではない気がする。

コメント

  1. […] この記事の続編 → 絵具の混色に強くなる考え方 […]

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