モネ「日傘をさす女」をパステルで模写

モネ「日傘をさす女」をパステルで模写 制作日記

1886年、モネが45歳のときに描いた作品「日傘を差す女」をソフトパステルで模写しました。

画集を見て描いたんですが、本当の色が良くわかりません。画集を何冊か持っているんですが、どれも色が違います。印刷によって変わっちゃうんですよね〜。

模写の目的は画集そっくりに描く事ではなく「表現法を学ぶ」という事だから、まぁいいでしょう。あとは色の勉強です。印象派の画家達は影に色を取り入れました。それまでは影は黒やこげ茶などで表現していました。白いドレスの陰の表現が素敵ですよね。そして、この作品は光や風を感じるので観ていて気持ちいい!

モネの作品はキャンバスに油彩です。今回僕が使用したのはパステル用の画用紙とソフトパステルです。画材が違うのでそっくりにはならないけど、雰囲気はいい感じに出せたと思います。ソフトパステルはモネのようなふんわりした表現に適してますよね。

ソフトパステル。奥がゴンドラ、手前がレンブラント。
ソフトパステル

モネ「日傘をさす女」をパステルで模写
モネの日傘をさす女をパステルで模写

思った事

「何を描くのか」はとても大事。モネはこの作品で風や光や空気感を描きたかったんだと思う。女性をメインに描いてるんだけど、表現したいのは目に見えない空気感。だから女性の顔や指の細部までは描いてない。空気感は見事に表現してる。

見えるからと言ってそれを全部書く必要は無いとあらためて思った。僕は描きたい景色に出会ったらそれを描きます。その時に「何に感動して描きたいと思ったのか?」を整理してから描こうと思います。そうしないと観た景色をただ描いただけ。ただ記録しただけ。そんな絵になってしまう。ただ記録するだけならカメラで撮影すれば十分ですからね。

モネ、ありがとう。

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