カマイユ|相浜港の夕陽-2

カマイユ技法|相浜港夕日 制作日記

今回は古典的な技法で描いています。初めてやるので、上手くいくか分かりませんがとりあえず楽しい。支持体は膠と白亜で地塗りしたシナベニヤという板です。

まずは明暗をかき分けてます。カマイユ技法です。たくさんの色を使わず、単色で明暗を描く方法です。これか出来上がったら次はグレーズ技法で色を付けていきます。グレージングと言ったりもするらしい。グレーズは薄く透明な絵具を重ねて塗ってく技法です。それにより深みのある色が画面上に作られるらしいです。

前回
カマイユ
前回の状態だと暗い部分が暗すぎるので現在やり直し中です。カマイユの時点で暗くし過ぎちゃうと、色を乗せる段階でそれ以上明るくならないので。そして光らせたい部分は白をたっぷりと。

考え方、料理に似てる。味付け濃くしちゃうと食べるときにしょっぱい、調整不可能。でも薄めにしておくと食べるときに調整できる。そのままの薄味でも良いし、醤油をかけて濃くもできる。

とき油
今までのようにリンシード(乾性油)とテレピン(揮発性油)で大丈夫なようですが、何度も塗り重ねるので乾燥が早い方がいいと思いました。ならばテレピンの割合を増せばいいんですが、テレピンは絵の具の発色の艶を取ってしまう効果もあるので、どうしようかなと。画材屋さんに行って相談。

「グレージングするのに早く乾かせたい。でも艶は残したい」という事を伝えました。勧められたのが「ペインティングオイル、クイックドライ」これにリンシードを調合して使うのが、イメージに近いんじゃないかとの提案。ありがとうございます。さっそく購入。
ペインティングオイル、クイックドライ

ブラックオイルは?とたずねたらヒビ割れの原因にもなるので、オススメはできないと。後日、プロの画家さんに聞いてみたところ、ブラックオイルはリンシードの代わりというよりは・シッカチーフと同じと思って下さいとのこと。シッカチーフは乾燥促進剤だから使いすぎると、一層ごとの乾燥速度のズレが生じたりしてヒビ割れの原因になるとのこと。

描き直し中
カマイユ技法|相浜港夕日

さらに
カマイユ技法|相浜港夕日

油を付け過ぎちゃうと筆跡が残り過ぎて描きにくくなるので、その辺をうまく調整しながら描きます。遠景の建物の光ってる部分はシャープにホワイトを入れたいのですが、油絵具&とき油では、そこまでシャープに描けません。「ここでテンペラだ!混合技法だ」と思いました。混合技法というのは知ってましたが、水性絵具の一種であるテンペラと油絵具を1つの画面にかき分けてやる必要性がわからなかった。油絵の具の透明性を生かす。テンペラの不透明性を生かす。なるほどー。

新しい事を知ったり、やったするのはワクワクして楽しいv( ̄∇ ̄)v

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