岩を描き直す

油彩、風景画 制作日記

【千葉内房勝山】
描き直す前↓
風景画、油彩

色が赤っぽすぎる。そして岸壁みたいに見える、水面まで高さがあるというか。本当は水面までなだらかな感じ。岩の質感も出ていない。これらを意識して描き直しました。

上手くいったと思います。だんだん千葉の海に近ずいてきました!山、空、岩を描き直したので、今度は海です。山の映り込みや微妙に変化する波を描きます。色も大事です。青でもなく緑でもなく紺でもない微妙な色を作らないといけません。手前の海から遠くの海までは、そこそこ距離があるのでそれも出さないと。それらが出来れば完成が見えてきそうな気がします。頑張りまーす。

最初この絵は全然違う雰囲気でした。モネのような勢いのあるタッチで描きたかったから、そんな感じを意識してた。だけど何度やり直しても上手く行きませんでした。だから、まずは今描いているような正統派な感じから始める事にしました。こういうのがちゃんと描けないとモネの様なタッチは無理だと判断したからです。

モネは勢いある一筆で見事にモチーフを表現します。それは高度な描写力があってこそなんだと身をもってわかりました。

モネ

先を急がず何枚も今描いてる感じの絵を描いていこうと思います。何枚か描いたら少ないタッチで油彩の風景画ドローイングをやります。少ないといっても最初は、画面を成立させるために今の絵のような手数が必要になるけど、描写力が上がればつけばつくほど上手くなるかと。

それと、今回の作品の向かう先も忘れないようにどこかでモネを意識しておこう。変に写実表現に引っ張られないためにも。

写実表現が悪いといってるわけじゃないです。何が好きかは人それぞれだから。だけど僕は写真を見ながら写真と見分けがつかないくらいリアルに描くんだったら、そもそも写真でいいじゃんと思うんです。技術としてはすごいけど。カメラがある時代にこうして絵を描いて「表現」をする以上、なんというか、うーん、上手く言えないけど、写真を超えたいすよね。

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